ユーザーのシステム権限設定について
このページでは、ユーザーの操作範囲を管理する「システム権限」の概要と、設定方法について説明します。
システム権限は、ユーザー管理、フォーム作成、経理機能など、各管理メニューに対する閲覧や編集の権限を制御するものです。 簡単に運用したい場合は3つの基本権限で、詳細に管理したい場合は追加のデフォルト権限やカスタム権限で、業務範囲に絞った権限運用が可能です。
目次
【重要】システム権限と文書権限の違い
2025年11月7日リリースの「文書管理機能」により、権限の考え方が以下のように分離されました。
- システム権限(このページ): 「ユーザー管理」や「経費精算設定」など、管理メニューの操作に関する権限です。
- 文書権限: 申請された「ワークフロー文書(データ)」の閲覧や管理に関する権限です。申請フォーム単位で設定します。
システム権限(SuperAdmin等)だけでは、文書(申請データ)は閲覧できません。
・[SuperAdmin]や[Admin]であっても、申請フォーム側で「文書管理者」等の権限が付与されていない場合、そのフォームの文書(申請データ)を閲覧することはできません。
・管理者が文書も閲覧する必要がある場合は、各申請フォームの設定で、必ず[文書管理者]等に設定してください。
主な権限の種類
主なデフォルト権限(3種)
基本的な3つの権限です。これらの権限内容は編集できません。
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Super Admin
企業アカウントの最高管理者です(最低1名必要)。すべてのシステム設定が可能で、他者のアカウントに切り替える機能(代理ログイン)も持っています。 -
Admin
Super Adminとほぼ同等のシステム設定権限を持つ管理者です。ただし、他者アカウントへの切り替えはできません。 -
Normal User
申請や承認のみを行う一般ユーザー権限です。自分が関わる申請以外の管理メニューやデータは閲覧できません。
その他のデフォルト権限
業務範囲に応じて設定された権限です。これらの権限は、後述のカスタム権限と同様に、詳細な権限内容を編集することも可能です。
フォームの編集権限については、文書単位で設定する「文書権限」の設定をこなってください。
- 経理責任者: 会計・経理の管理者向けの権限
- 経理担当者: 会計・経理の一般担当者向けの権限
- 経営者: 全申請やユーザー情報・帳票保存などの閲覧が可能な経営者向けの権限
- 部門責任者: 文書一覧の閲覧が可能な、部門責任者向けの権限
- システム: 主にユーザー関係の編集やプラン変更などが可能なシステム向けの権限
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内部監査: ユーザー情報や操作ログの確認ができる内部監査向けの権限
※ワークフローの文書の閲覧権限はありません。必要に応じて別途文書権限で付与してください。
外部監査: 操作ログなどの確認ができる外部監査向けの権限
※ワークフローの文書の閲覧権限はありません。必要に応じて別途文書権限で付与してください。 - 財務: 支払に関わる機能を利用できる財務関係者の権限
権限の割り当て・変更方法
既存の権限(ロール)をユーザーに割り当てる手順です。
1. [システム権限設定]画面を開きます。
2. 権限設定画面に移行します。割り当てたい権限の名称(例:[Admin])をクリックします。
※デフォルトの[Super Admin]・[Admin]・[Normal User]の3つの権限は、この画面で権限内容を編集することはできません。(ユーザーの割り当てのみ可能です)
3. [ユーザー追加]をクリックし、氏名やユーザーIDで検索します。
4. 権限を付与するユーザーを[+]選択し、[登録]をクリックします。
5. ユーザーが権限に登録されます。権限から削除したい場合は、対象ユーザーの右側にあるゴミ箱マークをクリックします。
※[ユーザー管理]画面から各ユーザーを選択し、権限を割り当てることも可能です。
カスタム権限の作成方法
デフォルトの権限とは別に、独自の権限(ロール)を作成する手順です。
1. [権限設定]画面で、[権限の追加]をクリックします。
2. 「権限名」と「説明」を入力し、[登録]します。
3. 作成したカスタム権限の名称をクリックし、[設定]タブを開きます。
4. 各項目(例:ユーザー管理、フォーム設定)に対して、「閲覧」「編集」「削除」「ファイル出力」の権限をチェックボックスで設定します。
- 閲覧: 閲覧のみ可能です。(編集不可)
- 編集: 追加・変更修正が可能です。(削除不可)
- 削除: 削除が可能です。
-
ファイル出力: データのダウンロードが可能です。
5. [ユーザー]タブに戻り、「権限の割り当て・変更方法」の手順3〜4と同様に、この権限を割り当てるユーザーを追加します。
注意事項
複数の権限を持つユーザーの動作
1人のユーザーに複数の権限(例:A権限とB権限)を付与した場合、権限は強い方(できることが多い方)が適用されます。
(権限の強さ: 閲覧 < 編集 < 削除)
例: A権限で「ユーザー管理の閲覧」、B権限で「ユーザー管理の削除」が許可されている場合、両方の権限を持つユーザーは「削除」が可能です。
管理が煩雑になるため、権限の重複割り当てにはご注意ください。
権限変更の制限
ユーザーは、自分自身の権限よりも上位の権限を操作(割り当て・削除)することはできません。
例: [Admin]権限者は、自分や他者を[SuperAdmin]に設定したり、[SuperAdmin]の権限を削除したりすることはできません。
[外部監査]権限の注意
[外部監査]の権限を持つユーザーは、仕様上、申請や承認を行うことができません。承認経路の承認者として設定しないでください。
参考:AIアシスタント機能の権限(2025年8月28日リリース)
ナレッジベースに関する権限は、システム権限と連動しています。
- SuperAdmin・Admin: AIチャット利用可。すべてのナレッジベースの閲覧・編集・削除が可能。(権限変更不可)
- Normal User: AIチャット利用可。自分に公開されたファイルの閲覧のみ可能。(権限変更不可)
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その他のデフォルト権限・カスタム権限: デフォルトでは「Normal User」と同じです。ただし、カスタム権限設定で「編集」や「削除」を付与することが可能です。
※「閲覧」をOFFにすると、AIチャットの利用ができなくなるためご注意ください。
権限の反映タイミングについて
・ユーザーの権限を変更した場合、対象のユーザーは一度ログアウトし、再ログインしないと変更が反映されない場合があります。
・[SuperAdmin]がアカウント切り替えで権限をテストする際、表示がうまく切り替わらない場合は、ブラウザの更新(F5キーなど)を行ってから確認してください。
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以上でございます。
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